ギリシアἀρετή
重装歩兵
己の本分において最も優れた者となり、死をも越える栄光を得ること。アキレウス、そしてテルモピュライに踏みとどまった者たちの理想。

バレンシア大学で歴史学を修めたセサル・ペリセルは、論文には現れないもの ―― 民族を、そしてそれを守る人々を鍛えあげる、精神的・神話的な力を研究している。
専門は中世・近世ヨーロッパ、そして日本の歴史と文化。その研究は地政学、古代の軍事戦術、国民的アイデンティティを形づくる精神的・神話的要因を横断する。
スペイン陸軍の『軍事史研究誌(Revista de Historia Militar)』に論文を発表し、オスヴァルト・シュペングラー高等研究アカデミーで教鞭をとる。著書・講座・講演を貫く一本の糸は、ギリシア、ローマ、封建時代の騎士道、そして侍の日本を流れる英雄的価値である。
「異教の魂は、〈伝統〉という隠れた川のなかに、ひそやかに生き続けた。」
Editorial EAS
『異教の騎士道 ― 封建カトリシズムのなかの異教的英雄価値』
中世は、すべてがキリスト教的だったわけではない。騎士の鎖帷子の下では、古典世界の元型が脈打っていた ―― ホメロスの英雄、ローマのウィルトゥス、戦士の誓い。
セサル・ペリセルはこの地下の川を古代からクレティアン・ド・トロワの物語までたどり、騎士道の理想が二つの世界の総合として花開いたことを明らかにする。
読者レビュー Goodreads Amazon のレビュー
重装歩兵から侍まで、戦士の倫理は名を変えてくり返し現れる。セサル・ペリセルの仕事がたどる四つの伝統。
ギリシアἀρετή
己の本分において最も優れた者となり、死をも越える栄光を得ること。アキレウス、そしてテルモピュライに踏みとどまった者たちの理想。

共同体(res publica)に捧げる勇気、神々と祖先への務め、交わした言葉への誠実。その最後の擁護者が皇帝ユリアヌスであった。

アーサー王の世界は古代の英雄を受け継ぎ、洗礼を授けた。異教の武勇とキリスト教の信仰が、同じ鋼のなかで鍛えられる。
東方の鏡 ―― 正しさ、誠実さ、そして死に至るまでの忠義。世界のもう一方の端で生まれた、もうひとつの騎士道。
騎士が古代の戦士から受け継いだ伝統的な価値を、それぞれの原語で。
自らがそうあるべきものに、完全になること。行いによって測られるホメロスの英雄の徳。
自らの誉れのためではなく、共同体のために振るわれる勇気。
アエネアスの敬虔 ―― 神々へ、祖国へ、そして背負ってゆく血統への務め。
聖なる絆としての約束。封建的な臣従の誓いの根。
命をかけて守る汚れなき名。ギリシアのクレオスを騎士が受け継いだもの。
言葉と行いがひとつであること。侍のまっすぐな心。
異教の魂は、〈伝統〉という隠れた川のなかに、ひそやかに生き続けた。— 『La caballería pagana』より
アキレウスとヘクトルが、英雄の型を永遠に定める ―― 戦場のアレテー、不滅の栄光。
レオニダスとスパルタ兵が犠牲を模範に変える。盾のλ(ラムダ)が象徴となる。
ローマの英雄は栄光のみを求めない。神々・祖国・血統への務め、ピエタスを背負う。
キリスト教化の進む帝国で、古の祭祀の復興を試みる。
ランスロ、ペルスヴァル、聖杯 ―― その物語のなかで古代の英雄はキリスト教の騎士として甦る。
日本では、もうひとつの武人貴族が独自の掟を鍛えあげる ―― 武士道。
叙事詩が20世紀の文学に帰ってくる。アラゴルンは、アキレウス、ジークフリート、アーサーの継承者。
民がもはやその犠牲を理解しないとき、死者たちは安らぐことができない。
セサル・ペリセルは、オスヴァルト・シュペングラー高等研究アカデミーで講座と講演を行っています。オンラインのライブ配信で、録画も視聴できます。いずれもスペイン語での実施です。
すべての講座・講演はオスヴァルト・シュペングラー・アカデミーで開講されています。お申し込みと録画の視聴はアカデミーのサイトから。

三千年以上にわたりヨーロッパの文化的アイデンティティを形づくってきた英雄物語をたどる講座。『イリアス』『オデュッセイア』からアーサー王物語、ニーベルンゲン、聖杯伝説、そしてJ・R・R・トールキンまで。英雄の元型はいかに生まれ、なぜ今も私たちの文学と想像力の中に生きているのか。
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講演アキレウス、オデュッセウス、ジークフリート、アーサー、アラゴルンを結ぶ伝説の系譜。英雄の元型は幾世紀を生き延び、中世の騎士道に姿を変え、ワーグナーに甦り、トールキンの神話創造のなかで新たな生命を得た。
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講座インド・ヨーロッパの源流から現代文化まで。異教とキリスト教の対立、ケルソスの論争、ユリアヌスの復興、中世における英雄的モチーフの継承、そしてシュペングラー、ユング、エリアーデ、トールキンによる神話の近代的再発見をたどる。
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講演予告編三島由紀夫『英霊の聲』を出発点に問う ―― 文明が、英雄たちの犠牲に意味を与えていた信仰を失うとき、何が起こるのか。オスヴァルト・シュペングラーの視座から、衰退・記憶・歴史の連続性を考える。
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